My Life

30代フリーターの日々の生活。

映画『沈黙』を見た感想(ネタバレ有り)

自称「遠藤周作信者」の私としては

ずっと見たくてたまらなかった作品なのでやっと見ることができました。

私は数年前に先生の「わたしが・棄てた・女」を読み

その次に読んだ「海と毒薬」ですっかり遠藤ワールドに魅了され

ついには「女の一生 第一部」でクリスチャンになってしまったほどであり、

遠藤先生は私の人生において特別な人間であります。

そんな先生の代表作「沈黙」が実写化されたわけですが

これは遠藤ファンの私でも大満足の映画でありました。

一言で言うと

『人間がこんなに哀しいのに主よ海があまりに碧いのです』という文をそのまま映画にした作品。

これに尽きます。

特にモキチが死ぬシーンとガルペ神父が死ぬシーンで感じられるでしょう。

最初は日本人が英語ペラペラ話すのにちょっと笑えますが

すぐ慣れます。

むしろ小説だとロドリゴ神父が日本語ペラペラですからw

基本的に小説をそのまま映像化してますがちょっと改変されていて

それも良かったです。

まず通辞役の浅野忠信

この役がまたエグい!

さんざんロドリゴ神父を言葉で責めるのですが、

最後の最後に転ぶシーンで「形だけだよ・・・ただの形式だよ」と

優しい言葉をかけるのがエグすぎる!

次に窪塚洋介演じるキチジローですが、小説読んだ身としては

「キチジローにしては顔綺麗すぎじゃね?」とか思ってたのですが

今では窪塚洋介で良かった~!

というのも、キチジローは弱さゆえに何度も裏切るのですが

その後ずっとロドリゴ神父につきまとい、転んで岡田という名前になったあとも

常に神父といるのです。

それはつまり、キチジローはユダでもあり、なおかつ同じ苦しみを分かち合い

常に寄り添うイエスでもあるのではないか。と感じました。

それを考えたとき、確かに窪塚洋介って見た目がイエス・キリストに似てるな~と。

何度かイエスの顔が出てくるのですが、イエスも目が大きくて

やせこけてる感じで、鼻筋すっきり。

窪塚洋介も日本人にしては鼻が高くて目も大きくてやせこけてる。

だから選ばれたのかな~って思いました。

またキチジローが「強くなる努力をします」って言った後

最後の最後に告悔をしたあと神父を裏切らないのですよ。

密かに持ってた聖画がバレて、前のキチジローなら神父のせいにして

生きることを選ぶはず。だけど「これは岡田に貰ったものではない」と発言して

役人に連れて行かれる。それが嬉しくて。

主役のアンドリュー・ガーフィールドはかっこいいし

他の役者も味のある人ばかりだし、

日本人は宗教の話するとすぐ嫌がるけど

実際自分の国であった歴史なわけだしで見ても損はないと思います。

今度は『侍』もスコセッシ監督に映像化してほしいな~。